社会のニーズに、
製本で応える。
紙の束が一冊の本になるまでには、
多くの人が関わり、いくつもの工程を経ています。
池田紙工は、職人の技術と
職人の技術を活かす最新の製本ラインで、
世の中のニーズに応える製本を実現しています。
突き揃え、断つ。
印刷された刷本(すりほん)の余白を切り落とし、
次の行程を担う折機(おりき)へ引き継ぎます。
表紙やカバーや帯といった、本に必要なパーツ類も、
この工程で断裁し準備しておきます。
折り、畳む。
断裁機で大きさを整えられた刷本を、
ページ順になるように折機で折っていきます。
折り畳んだ状態のものを折丁(おりちょう)と言います。
32、16、8、6、4頁折や特殊折りなどの
幅広い折機を揃えています。
別丁を、貼る。
別の種類の折丁や綴じ込みの懸賞ハガキなどを、
本文の折丁に貼り込みます。
折丁の背表紙側の一部分に糊を引き、
貼り込み機で貼り合せていきます。
合わせ、重ねる。
折本を丁合機(ちょうあいき)の台の上に載せます。
丁合機が順に折丁を重ねていきます。
不良品とされる「落丁」や、「増丁」を防ぐため、
丁合機には乱丁検査装置を設置しています。
糊をつけ、綴じる。
重ねられた折丁が、丁合い機と連動した
製本機(バインダー)に供給されます。
本文(中身)の背にあたる部分に熱で溶ける
「ホットメルト」という糊をつけ、表紙と合体させます。
整える。
三方断裁機に運ばれ、
背表紙以外の三方を切り落として
仕上げます。最後にトライオートという機械で、
印刷カバーやスリップを入れ、完成。
人と機械による入念な品質管理を経て
出荷を待ちます。